筋肉骨子こと、こっこ(@kinnikukokko)です。
突然ですがみなさんこの問題解けますか?
耳の感覚器と刺激との組合せで正しいのはどれか。
1. 蝸牛管 ─ 頭部の回転
2. 球形囊 ─ 頭部の傾き
3. 半規管 ─ 鼓膜の振動
4. 卵形囊 ─ 骨の振動
正解は最後にお伝えしますね。
私はこの問題が非常に苦手なんですよね、、、答えはただ一つ。
理解してないからですよね。
なので今日しっかりとまとめて、この問題が来た時によし!っと思えるようにしたいと思います。
耳の構造
外耳
耳介・外耳道。音を集める役割があります。
中耳
鼓室・耳小骨・耳管
ちなみに耳管は普段閉じていて嚥下の際に開いて外耳と中耳に生じた気圧差を解消します。
内耳
音の振動や平衡の情報を感知する器官で、骨迷路と膜迷路からなります。側頭骨の錐体の中にあります。
骨迷路
骨迷路は錐体の骨の中にある空洞で、前方から蝸牛、前庭、骨半規管が連なります。
ちなみに役割は
前庭⇒頭の傾き
半規管⇒頭の回転
蝸牛⇒音の振動
となります。
膜迷路
骨迷路の中にあるほぼ同じ形の膜の袋です。
膜迷路は蝸牛中の蝸牛管、前庭中の球形嚢と卵形嚢、骨半規管中の膜半規管からなっています。
球形嚢
垂直方向の直線加速
例:下りエレベーターの降下感
卵形嚢
前後左右の加速を感知し平衡感
また、前庭と骨半規管内⇒平衡感覚器官があります。
蝸牛管には聴覚器の本体ラセン器があります。
骨迷路と膜迷路の空間は外リンパで満たされています。
膜迷路の内部の空間は内リンパで満たされています。
問題に再チャレンジ
もう一度問題を見てみましょう。
耳の感覚器と刺激との組合せで正しいのはどれか。
1. 蝸牛管 ─ 頭部の回転
2. 球形囊 ─ 頭部の傾き
3. 半規管 ─ 鼓膜の振動
4. 卵形囊 ─ 骨の振動
正解は2番になります。それでは今日まとめたことを元に解いていきましょう。
1. 蝸牛管 ─ 頭部の回転
役割は蝸牛⇒音の振動だったから回転ではないね。頭部の回転が役割なのは「半規管⇒頭の回転」だから半規管!
2. 球形囊 ─ 頭部の傾き
3. 半規管 ─ 鼓膜の振動
4. 卵形囊 ─ 骨の振動
今回まとめてみて「内耳」の部分がしっかり理解できてなかったと実感しました。
最後に「内耳」についてまとめます。
まとめ
役割
前庭⇒頭の傾き
半規管⇒頭の回転
蝸牛⇒音の振動
球形嚢と卵形嚢
前庭の中に「球形囊」と「卵形囊」
球形囊は垂直の傾き。覚え方は「球」⇒ボール⇒下に落としてOK
卵形囊は前後左右の傾き。覚え方は「卵」⇒下に落としたら割れちゃう⇒横
内耳神経
前庭神経と蝸牛神経をあわせて内耳神経。
前庭神経⇒半規管・前庭に分布⇒平衡感覚
蝸牛神経⇒蝸牛に分布⇒聴覚