「拡張型心筋症」と「肥大型心筋症」の違い

筋肉骨子こと、こっこ(@kinnikukokko)です。
本日は「拡張型心筋症」と「肥大型心筋症」についてまとめていきます。

心筋症とは

まずそもそも心筋症ってなんでしょうか。
心筋症とは、心機能障害を伴う心筋疾患と定義されています。

代表的な心筋症として「拡張心筋症」と「肥大心筋症」があるのでその違いを抑えていきたいと思います。

拡張型心筋症

拡張型心筋症とは「心室の内腔拡大」です。

拡張すると心室の収縮不全がおきうっ血性心不全を起こしやすくなります。

症状

動悸、呼吸困難、交互脈（強い脈と弱い脈が交互に出現）
聴診でⅢⅣ音

原因

原因は不明ですが２５～３０％は家族性です。

治療

根本的な治療は心臓移植。
あとはその時の症状（心不全、血栓・塞栓症、不整脈）に応じて対処していきます。

肥大型心筋症

肥大型心筋症とは「心筋の肥大（中隔肥大）」です。

左室または右室心筋の不均一な心肥大により左室拡張障害がおこります。

種類

肥大型心筋症は左室流出路が狭窄の有無により、閉塞性と非閉塞性にわけられます。

症状

胸痛、失神、めまい、動悸、呼吸困難、
聴診でⅣ音
触診で、心尖拍動の増大

原因

原因は約半数が家族内発生。常染色体優性遺伝。

治療

突然死の予防と心不全や不整脈の症状に対する治療
日常生活の管理として激しい運動は禁止

まとめ