筋肉骨子こと、こっこ(@kinnikukokko)です。
髄膜刺激症状って言葉をみるだけでなんか難しい!
って思ってしまいませんか?
でも過去問を解いていると
髄膜刺激症状を抑えることがポイントだなと感じる今日この頃です。
そこで!本日は「髄膜炎」についてまとめていきたいと思います。
髄膜炎とは
髄膜炎とは、髄膜・脳脊髄液に生じる感染性炎症が起こったもの。
髄膜とは
脳および脊髄を保護する膜の総称で、外側から硬膜・クモ膜・軟膜という3層から成ます。
分類
急性(1週間以内に進行)⇒細菌性とウイルス性
亜急性(2~6週間で徐々に進行)⇒結核性と真菌性
急性(1週間以内に進行)⇒細菌性とウイルス性
覚え方は「救済」「きゅ(急)う(ウ)さい(細)」
症状
頭蓋内圧亢進症状
頭痛・嘔吐・悪心
髄膜刺激症状
感染や出血などによって髄膜が刺激されたときにみられる症状の総称。
刺激されている髄膜に対して負荷を加えると疼痛に対する防御反応がみられます。
項部硬直・ケルニッヒ兆候・ブルジンスキー兆候
項部硬直
仰臥位の状態で頭部を前屈させます。
頭部前屈させると抵抗がある場合⇒陽性
ケルニッヒ兆候
仰臥位の状態で足を持ち上げます。
持ち上げたとき疼痛により135度以上伸展できない場合⇒陽性
ブルジンスキー兆候
仰臥位の状態で頭を前屈させます。
股関節・膝関節が自動的に屈曲する場合⇒陽性
感染症状
発熱・けいれん・意識障害・せん妄
小児の場合
特に1歳以下では定型的症状は著明ではなく、けいれん・嘔吐・易刺激性・大泉門の膨隆
ビオー呼吸
ビオー呼吸とは同じ深さの呼吸が4-5回続いた後無呼吸状態繰り返す呼吸です。
頭蓋内圧亢進時に起こり、組織障害が延髄の呼吸中枢に及ぶとおこります。
検査
腰椎穿刺による髄液検査⇒意識レベル確認する
細菌性では好中球の増加、ウイルス・結核・真菌性ではリンパ球の増加がみられます。
治療
起炎菌、ウイルスに応じた抗菌薬、抗ウイルス薬の大量投与
予防
乳児の細菌性髄膜炎を予防するために2013年にHib(ヒブ)ワクチン、
小児用肺炎球菌ワクチンが定期接種に導入されました。